11/11の不安:仏教における「悩み」について
今日あったこと
今日は出張先で初めて一人で高速に乗りました。緊張しました。でも無事生還できてよかったです。
出張先も大人ばかりで若いのは私だけでした。これもこれで緊張しました。落ち着いた態度を見せようと思っても声が小さくなるばかりで。。。腹に力を入れてもどこかに穴が開いているのか肺の空気が抜けていきました。
やらなければいけないことは山ほどあるのに今日はもう寝るしかなさそうです。
明日も早い。
ちなみに以下の文章は昨日したためておいたものです。書いておいてよかった~。
おやすみなさい。
仏教における悩みについて
昨日、「仏教の悟りを開くとは真理を明らかにすること」だとアドラー心理学について書いてる中で説明しました。
仏教について触れたので、もう少し仏教における悩みについて書いておこうと思います。
ただし、自分が知ってる範囲での話になることと、これから説明することが直接的に「真理を明らかにすること」への説明とはならないことをご了承下さい。
はじめに有名な般若心経の簡単な説明をしておきます。
般若心経の簡単な説明
般若心経は正式には魔訶般若波羅蜜多心経と言います。
最後の一節に呪文「羯諦羯諦波羅羯諦 波羅僧羯諦 菩提薩婆訶」があって、これを説明する文章全体が般若心経となります。
これを唱えれば救われますよ!って説明です。たぶん。
呪文部分の読みは「ぎゃーてーぎゃーてーはーらーぎゃーてー、はらそーぎゃーてー、ぼーじーそわか」です。サンスクリット語の音に漢字を当てています。
般若心経は唱えるとマインドフルネスになるといったようなこともあるようです。
ちなみに私は無宗教です。仏教は宗教の一つですが、私が特別信仰しているわけではありません。
また他の宗教(キリスト教やヒンズー教)では特定の神が信仰の対象となりますが、仏教はそうではありません。
もともとインドにブッダという恐らく実在の人物がいてその人が、「こういう考え方したらいいんじゃない?」と提案したものを弟子たちが伝承したものが仏教のもとになっています。
したがって、他の宗教とは少し異なる部分があるかと思います。
それで、般若心経ですが、はじめの一節は以下のようになっています。
「観自在菩薩 行深般若波羅密多時 照見五蘊皆空 度一切苦厄」
読みは「かんじざいぼさつ ぎょうじん はんにゃはらみたじ しょうけんごうんかいくう どいっさいくやく」です。
意味は、「観自在菩薩さんが『自分が存在することはどういうことか』という問いに向き合っていた時に、五蘊は全て空であることを悟り、一切の苦しみを克服しました。」となります。
全文の訳はこちらのサイトに詳しく書かれています。
「五蘊は空である」ここが大事なのですが、まず五蘊とは何かというと人間の肉体と精神を5つの集まりに分けて示したものです。
- 色蘊
- 受蘊
- 想蘊
- 行蘊
- 識蘊
これらが「空」であるとは、実体がないということです。実際、我々の身体は一時的に体の形をして機能していますが、死んでしまえば分解されて別の物質になります。長い目でみれば、地球上に存在していた分子が一時的に集まってまた別の場所へ漂うことになります。これが空であることらしいです。
まとめると、観自在菩薩さんは、自分の身体や精神は実際には実体がないもので、それに気づいたときに苦しみから解放されましたということになります。
果たして本当にそうなのかは不明ですが、仏教では周りにあると思っているものが実は「空」で何も「無い」ことに気づくことが大事なようです。実際般若心経にはやたらと「無」という字が出てきます。
仏教に詳しいみうらじゅんさんも悩んだときは「そもそもは無い、そもそもは無い」と心の中で唱えることが大事とエッセイの中で書いていました。
写真はみうらじゅんさんの作品「アウトドア般若心経」です。市街の看板の文字で写経?されています。
「無」多いの分かりますかね??
昨年、川崎でみうらじゅん展に行ったときに撮りました。
ちなみに、「四苦八苦」はもともと仏教の言葉で、人生において避けられないとされる苦しみを表しています(以下、Wikipedia参照)。
- 生苦:生まれること
- 老苦:老いること
- 病苦:病気になること
- 死苦:死ぬこと
これらが四苦でさらに以下の四苦を合わせたものが八苦となります。四苦と八苦で12の苦というわけではなさそうです。
- 愛別離苦(あいべつりく) :愛する者と別離すること
- 怨憎会苦(おんぞうえく) :怨み憎んでいる者に会うこと
- 求不得苦(ぐふとくく) :求める物が得られないこと
- 五蘊盛苦(ごうんじょうく):人間の肉体と精神が思うがままにならないこと
最後に「五蘊」出てきましたね。これらの四苦八苦を「諦めること」が「真理を明らかにすること」、延いては「悟りを開くこと」に繋がるようです。。。。
最後にこの本もおすすめしておきます。仏教にみうらじゅんさんの独自の解釈が加わっていて面白く読めます。新潮新書という少しお堅そうなレーベルからゆるいタイトルの本が出ているところも面白いですね。
仏教に関しては以上です。
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