アスペのグレーゾーンが不安を書くブログ

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アスペルガーグレーゾーン(仮)の社会人が日々の不安や気になる本について書くブログです。

11/30の不安:小笠原鳥類の詩集をオススメしてみる

目次

今日あったこと

今日は朝から出社する予定だったんですが、甘えてしまって15時過ぎに会社に行きました。午前中めっちゃ眠かったんです。

会社に行ってからは仕事をしたような、してないような。。。

なんかこれからどう仕事を進めていったらいいかわからなくて迷っていたら時間が過ぎていました。

昨年は違う部署にいて今の部署は2年目なので自分で仕事を進めていくのは今年が初めてになります。

何事も初めてだし、基本仕事の進め方は教えてもらえないので迷うことばかりです。

それで今日は色々と考えていたわけですが(正確に言うと思考がいろんな方向に飛んでしまう)、自分の不安の正体が何かをなんとなく掴んだのでした。

それは自分の処理能力が一般的な人に比べて低い可能性があることでした。

どういうことかというと、毎日自分は全力で仕事に取り組んでいるわけですが、同じ全力でも他の方のほうが単位時間あたりに処理できる仕事量が多い可能性があって、単に全力であるからといって安心はできないということです。

誰も自分の選択が最善だと思っているように、端(ハナ)から自分が間違った存在だと思う人は少ないと思います。

それでも実は自分の能力が周りの人に比べて圧倒的に低い可能性だってあるわけです

。特にアスペルガーであれば。。。。

そのため、周りの先輩、同期と同じようにいつも全力で取り組んでいても、処理能力としては圧倒的に劣っている可能性もあるし、仕事も納期までに間に合わない可能性があるわけで、これがとても怖いんです。

仕事の処理能力ははっきりとした数字では見えるものではないので、日常で比べられることは少ないですけれど、わかる人にはわかるかもしれませんし、いつか自分が仕事のできない人間だってことを腹の底から理解しなければいけない日が来るかもしれないのです。

既にコミュ力がなかったり、瞬発力がなかったりと人よりできなところが沢山あることは自覚しているのですが、さらに仕事が出来ないことを認めるのは辛いものがあります。

どうにか今年度仕事は納期に間に合わせてギリギリでも人並みに仕事が出来ることを自分にも周りの人にも見せておきたい。。。

明日も会社いって頑張ります。

 

そして今日は20時ごろから日本橋八重洲周辺で大学時代の友人と飲んだのでした。

東京のど真ん中で飲めてよかった。。。

それにこういう時間を楽しんでいる自分を感じて元気になりました。

仕事で怒られている自分と今を楽しんでいる自分をちゃんと区別出来ている!

これが分人のチカラです。。。

fecunditatis.hatenablog.com

 

最初日本橋丸善で待ち合わせたのですが、その間に平積みされている新刊にの帯に目を引かれて手に取ったのでした。

その帯にはこう書かれていました。

 

―僕達は人間をやるのが下手だ。

 

自分が手に取った理由は分かりますよね笑

ちなみにそれは又吉直樹さんの新刊です。

又吉直樹『人間』

人間

人間

 

 最初の2ページ程度しか読んでいないのですが、とても読みやすく、サクサクっと読めそうな感じでした。

小説っぽい言い回しが久しぶりに小説を読んだ自分には新鮮で、かと言ってその表現の仕方に無理をしている感じもなく、なんのいやらしさも感じずに読むことが出来ました。

時間ないけど買ってみようかな。。。

小笠原鳥類の詩集

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又吉さんの本を紹介した?ところですが、一冊だけ詩集を紹介しておきます。この本を知ったきっかけはまた今後記事に書いておきます。「小笠原鳥類」は詩人の方のお名前です。。。

小笠原鳥類『小笠原鳥類詩集』

小笠原鳥類詩集 (現代詩文庫)

小笠原鳥類詩集 (現代詩文庫)

 

 詩の一部、引用しておきます。

「鬱積、緑色ゼリー水槽」

体液の雪が降る水色

塩味深海を見ること。いくつかの

無脊椎の殻が撮影された……

動物の骨が白いカルシウムで、別の無脊椎動物が大量に

怪物は人の夜に脚で歩く深海である。

塩味であることは怒りだ、期待だ

楽器である怒りであるいくつもの、いろいろな脚が

水圧ピアノの指を動かす

(以下、略)

 

「人形が動く」

ほとんど誰もいない妖怪建物で、白く塗られた焼物の人形が動くという。どう見ても見様見真似で舞う布にしか見えない猫エクトプラズムだったの?歴史上の人物のような顔・顔が浮かび上がってくるのを見る。あれは古い踊り。人形は手に飾りを持っている。狸鼓を打てば猫又舞う。動物打楽器落下・河! 棚には動物置物が多い。棚の奥には空気深海がある。海水の粒子が見え、夜に深海の風が漂い、うわぐすりのない白い皮膚に似ていた。土の一粒は何? 丁寧に色鮮やかな衣服は作られている。白小袖に張袴をつけ、単・五衣・打衣・表衣を重ね、踊る動物、その上に唐衣・裳を。中には何が。廊下で巨大な深海鮫が撮影された。皮膚が画面の全体を覆っている。ゆらめきがある。座布団の上に置かれていたはずだ、座布団は紫色で繊維の茶色の波があった、見える。花があり、ガラスの中にあり、泳ぐ海水無脊椎動物が流れている。不気味な事件は次から次に球体の中に海水色に見え、顔が浮かんでいる、途中で切断された新角度発明の顔面プラスティック骨組魔術。瓶。誰もそれを見てはならない。呼吸している、液体、流れている、透明だから地面から数ミリ浮いていて、猫の食い残し。水中に漂う魚の死体は死んでいる。肉色の粉を出した。周辺に漂っている。(以下、略)

 これが詩なんですね。。。

どう捉えればいいのかわからないのですが、それはそれでよさそうです。

本書に収録されている野村喜和夫さんの評論「小笠原鳥類論」を引用しておきます。

この驚くべき、未知の、摩訶不思議な、そして「素晴らしい」小笠原鳥類の詩の世界を、どう説明すればいいのだろう。絶対的にユニークで、圧倒的に抒情的でない、そして間違いなく狂っているこの詩の世界を。もちろん説明する必要はなく、ただ何かを感じ取ればよいわけだが、それにしても、その何かについてさえ、多少は読み解きたくなるものではないだろうか。なぜならわれわれはすべて言語動物なのだから。

(中略)

言語と動物、このふたつが小笠原鳥類の詩の世界を構成する最大要素であることはまちがいない。

 評論を書いている方も「ただ何かを感じ取ればよい」と言っています。

なんだか詩を読んでいると頭の中で映像がどんどん切り替わっていって、夢をみているみたいですね。覚醒していながらぼーっとしてきて変な感覚。

動物も確かに出てきます。動物好きな人におすすめしておきます。。。

 

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