8/3の不安:三島由紀夫『近代能楽集』新潮文庫
久しぶりの更新となりました。
最近は娯楽で読書したりする時間を抑えているので、特に書くこともなくて放置したままになっていたのでした。
なぜ、娯楽の読書時間を抑えていたかというと本当にやりたいことに手を付けられないからです。
私は大学を卒業してから勉強したいと思っていることが6つくらいあります。
それを勉強しないことには自分は死んでも死にきれないと思っています(これだけが生きる希望)。
それにそれらを何とか20代のうちに押さえておきたいとも思っています。
勉強の内容は基本的に大学時代に学んだことの延長であったりして、その分野に全く無知なわけではないのでそこまで難しい計画ではないと思っていますが、「少年老い易く学なり難し(寸暇を惜しんで勉強せよ)」ということで、それなりに時間は掛かるかなと思っています。
最近はそのことに焦燥感を覚えてから勉強への身の入りが特にいいです。自分の調子が戻ってきている気がする。
自分がどの手順でどのように勉強するかはもう決めているので、あとはその計画通りに実行するだけです。
皆さんも一緒に勉強しませんか~。
三島由紀夫『近代能楽集』新潮文庫
さて、本題ですが、読書時間を抑えているといっておきながら、出張中の空いた時間に読んでしまいました。
学生時代に一度読んでいますので、再読です。
本書には三島が能楽にインスパイアされて作った「近代能」(恐らく現代劇)が収められています。
タイトルは少し難しそうですが、そんなことありません。
中身は戯曲なので劇の台本みたくなっています。
読むのに能に関する知識はいりませんし、セリフは多少昭和感はありますが、現代の言葉で書かれているので数時間でさくっと読めます。
中身はこんな感じ
この中で自分は卒塔婆小町が特に気に入っています。
愛と死と美がテーマになっている三島が一番好きそうな内容になっています。
あらすじはうまく伝えられません。。。Wikipedia読んでください。
なぜ、これが一番おすすめかというと個人的な思い入れもあるからです。
学生の時にこれの舞台上演を見に行ったんですよね。
その時の衝撃が未だに頭を離れません。
主演は早乙女太一と松田由紀子でした。↓↓
・・・小町、君は美しい。世界中でいちばん美しい。一万年たったって、君の美しさは衰えやしない。
松田由紀子演じる老婆(見た目はぴちぴち)に美しいと言って早乙女太一演じる詩人は死んでしまうんですよね。。。というか「美しい」と言ったがために死んでしまうという。。。
ぜひ、卒塔婆小町だけでもいいので、読んでみてください!
女性の方とか気に入るんじゃないかなーと。女性は泉鏡花とかの戯曲の方がいいですかね?
今日は以上。