11/24の不安:作家三島由紀夫はアスペルガー??
目次
今日あったこと
今日はYouTube観るか、昼寝するかで何もしませんでした。
まあこういう日があってもいいでしょ!
「休日には何か刺激的な活動をしなければならない」とプレッシャーに感じてしまうことを”The Lifestyle Trap(ライフスタイルの落とし穴)”と言うそうですね。
そんなわけで何もしなくても悩まない。それが一番です。
今日の残りの時間は明日の仕事の準備をしなくては。
というより先週の打合せの議事録を作らなくては。
ただアスペのせいかどうかわかりませんが、話の流れを掴むことができないので、議事録もうまく書けません。
昔から全体の流れを見通すことが苦手でした。今でもそうですが、起承転結で文章を論理的に書くということが全くできませんでした。
アスペルガーには国語と体育が苦手な子が多いみたいですね。
私もそうでした。
国語が苦手なのは統合的な能力に欠陥があるからだそうです。
以下、岡田尊司『アスペルガー症候群』幻冬舎新書から一部引用します。
また、高機能自閉症の人でとりわけ当てはまることだが、具体的な事物を記憶したり、視覚的に思い描いたりする能力は優れているが、抽象的に一般化して考えたり、統合したりする能力には、しばしば弱点が見られる。
ただし、アスペルガー症候群の一部の人では、抽象的な思考が過度に発達している場合もある。
(中略)
一方、統合的な能力の欠陥が、もっとも顕著に露になるのは、自分の考えや感想を文に書いたり、スピーチしたりするときだ。一つの主張やテーマのもとに、要領よく情報や主張をまとめるということができない。
大学生の頃に沢山本を読むようになって、日記も書くようにしていたので、多少改善された部分もあると思いますが、昔はかなりひどかったです。
大学入学当初のレポートを読むと今でもヒヤッとします。。。
そういえば高校生の頃に小論文模試を受けたときなんかは全体の2割程度しか文章が書けず採点してもらえませんでした。
本を読んで、日記を書いてやっとここまで来たのですが、仕事場にはそんなこともせず生まれつきできる人もいるので羨ましい限りです。
それに、絶対この人より沢山本読んでるわ。。。って人から文章直されたりするとストレスを感じます。
まあしょうがないですね。元からできないので。
私は「やればできる」って言葉が嫌いですが、やらなきゃしようがない部分もあるので頑張ります。
明日から仕事頑張りましょう!
三島由紀夫について
いきなりですが、私は三島由紀夫が好きです。
皆さんは三島由紀夫ご存じですか。天才的な作家さんですが、夏目漱石や太宰治、川端康成ほど知名度はないような気がします。確か「『宴のあと』事件」で社会科の資料集に名前が載っていたと思います。。。
※『宴のあと』事件とは、三島由紀夫の小説がきっかけで「プライバシー」と「表現の自由」の問題が初めて日本の法廷で争われた事件です(Wikipediaより)。
以前、分人の概念を紹介しましたが、分人の提言者である平野啓一郎氏も三島由紀夫のファンだということです。
代表作は『金閣寺』、『仮面の告白』です。毎年夏に、「新潮文庫の100冊」という企画が全国の書店で展開されるのですが、『金閣寺』と『仮面の告白』は毎年どちらかがその100冊の中に選ばれています。
三島由紀夫はゲイ疑惑があったり、運動音痴をコンプレックスにボディビルを始めたり、最後に割腹自殺したりとクセの強い人物です。
目立ちたがり屋で、完璧主義で。。。三島由紀夫はよく自己愛性パーソナリティ障害ではないかと言われているのですが、アスペルガー疑惑もあります。
実際に小説を読んだり、本人の逸話等を読んでみたりするとアスペルガーぽいなと思うことがあります。
再度、岡田尊司『アスペルガー症候群』幻冬舎新書からコラムの一つを引用します。
作家の三島由紀夫は多くの識者から自己愛性パーソナリティ障害が指摘されているが、発達面から見れば、彼もまたアスペルガー症候群の傾向を抱えていたといえる。三島は虚弱で、兵隊検査に不合格になったほどで、身体的な劣等感を抱えていた。中学の頃には、異常なほどの語彙をもち、すでに硬質な文体の片鱗が見られる。三島の作品の登場人物は多くの評者が指摘しているように、作り物のようで、人間的な自然さや情愛に欠けている。過剰なまでの完璧主義や研ぎ澄まされた美意識、秩序へのこだわりは、このタイプに特徴的な感性の存在を示している。自衛隊占拠から切腹にいたる最後の事件も、このタイプの人による犯罪の系譜に位置づけられる。
こだわりが強かったようですね。文章もかっちりしてますし、かなりの理論家です。
規則が好きなようで、最後は私立自衛隊を立ち上げます。
繰り返しになりますが、小説を読んでいてもアスペルガーぽいなーと思うことが多かったです。
私は初めて金閣寺を読んだとき衝撃を受けました。文章は難しいのですが、「この感覚わかる!!」という箇所が多かったからです。
それというのも『金閣寺』の主人公のは吃音持ちでかなり虚弱体質です。他にも内翻足(両足の奇形)である柏木という人物も登場したりします。そのためどことなく社会的弱者の視点で物語が綴られており、共感できる部分が多いのです。
難しいので紹介だけに留めますが、こんな記事もあります。
『金閣寺』は一部難解な箇所もあるため、興味がないと途中で読むのをやめてしまうかもしれません。映画なら最後まで観られると思います。
主人公は市川雷蔵という方が演じられているのですが、演技がかなりうまくてびっくらぽんです。三島由紀夫本人も絶賛していたとのことです。特に吃音の症状がうまいです。(ちなみに私も少し吃音の症状は電話中や上司と話すときによく出ます。。。)
GEOやTSUTAYAで借りてみることをおススメします。
また三島由紀夫に関しては面白い逸話が多いのでいずれ紹介したいと思っています。
ちなみに、私のはてなブログでのID「fecunditatis」は三島由紀夫由来です。
三島由紀夫の最後の長編小説「豊饒の海」、これは月の海の名前でラテン語で書くと「Mare fecunditatis」となります。
三島由紀夫の小説のタイトルって相反する言葉が組み合わされることが多いみたいですね。「豊饒の海」も実はカラカラの月の海ですし、「春の雪」もそうですね。春に雪は降りません。他にも「仮面の告白」、「愛の渇き」、「美徳のよろめき」、、、どれもイメージされるものが双極にあるように思います。
岡本太郎はアンビバレントな対立があるところに芸術が生まれると言っていたような。。。
そういうことで以上です。
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