アスペのグレーゾーンが不安を書くブログ

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アスペルガーグレーゾーン(仮)の社会人が日々の不安や気になる本について書くブログです。

8/13の不安:最近考えていることの補足(深く勉強することが自分にとって大事であること)

最近記事の更新頻度が減ってきました。理由は二つあって、一つは来月と年末に資格試験を控えているので、ブログに割く時間を意図的に減らしているというのと、もう一つは単に悩む回数が減ってきたので書くことがないというのがあります。

悩みが減ってきたのは、異動して環境が変わったのが大きいです。環境って大事だなと改めて思いました。

やはり、自分にネガティブな言葉を投げかけてくる人からは遠ざかった方がいいです。

自分に投げかけられた言葉を無視しようとしても、やはり言葉には「言霊」があるので、自分に影響してきます。自分はよく頭の中でリフレインを起こしていました。

それに、どうしても自分のいる環境を常識と思い込んでしまうところもあるかもしれないので、悩んだら環境を変えてみるのもありかもしれません。

ちなみに私は自力で環境を変えたわけではなくて、たまたま環境が変わっただけなので、なにも偉そうに言う権利はありませんが、お悩み中の方考えてみてはいかがでしょうか。

最近やっと自分の調子を取り戻している気がするので、いつか自分のことをディスった人たちを見返したいと思っています。

 深く勉強することが自分にとって大事であること

さて、本題ですが、前回の記事で、「自分のこだわりをもっと追究することで生きる実感が得られるのではないか」というようなことを書きました。

fecunditatis.hatenablog.com

 これについて考えていることを追記しておこうと思います。

考えていることはタイトルにもある通り、深く勉強することです。

一つのことに的を絞って勉強して、何か本質とか、真理に近い何かみたいなものに触れてみたいと思っています。

 アスペルガーは根源的な思考を好むということなので、私はそういった考えに囚われているのかもしれません。

fecunditatis.hatenablog.com

 

深く勉強して本質に触れたいというのは、例えば、夏目漱石の「私の個人主義」の中で語られているように、金脈を掘り当てるようなそんな感覚です。

それはとにかく、私の経験したような煩悶があなたがたの場合にもしばしば起るに違いないと私は鑑定しているのですが、どうでしょうか。もしそうだとすると、何かに打ち当るまで行くという事は、学問をする人、教育を受ける人が、生涯の仕事としても、あるいは十年二十年の仕事としても、必要じゃないでしょうか。ああここにおれの進むべき道があった! ようやく掘り当てた! こういう感投詞を心の底から叫び出される時、あなたがたは始めて心を安んずる事ができるのでしょう。

 

そして、もう一つ例えば、『君たちはどう生きるか』の中の、叔父さんがコペル君に宛てた手紙の中で語られているような、学問という山の麓の深い森を分け入り、ついには頂上に達するようなそんな感覚です。

君たちはどう生きるか (岩波文庫)

君たちはどう生きるか (岩波文庫)

 

  これだけいえば、もう君には、勉強の必要は、お説教しないでもわかってもらえると思う。偉大な発見がしたかったら、いまの君は、何よりもまず、もりもり勉強して、今日の学問の頂上にのぼり切ってしまう必要がある。そして、その頂上で仕事をするんだ。

 

さらに例えば、鋼の錬金術師に出てくる「真理の扉」の向こう側へ行くようなそんな感覚です。

鋼の錬金術師全27巻 完結セット (ガンガンコミックス)

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  • 作者:荒川 弘
  • 発売日: 2010/12/15
  • メディア: コミック
 

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https://chomanga.org/

 

最後に例えば、「エヴァンゲリオン」に出てくるターミナルドグマまで降り立つようなそんな感覚です。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q

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  • メディア: Prime Video
 

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お分かり頂けるでしょうか。

とにかく勉強して、奥深くか、地中深くか、天高いといころまでたどり着きたい。

何も自分は世紀の発明をしたいとかそんなことを言っているのではなくて、専門書1冊を深く読み込んでみるとかそういった勉強がしたいと言っているのです。

最近やっと手を付けだしましたが、しばらく時間が掛かりそうです。

それに勉強にはキリがないので、いつその本質やら真理とやらに辿り着けるのかはわかりません。

とりあえず今積読している専門書が読めるレベルには達したいと思っています。

 

ちなみに、上記の「深い勉強」のイメージは、奥深くか、地中深くか、天高く、という三方向のどれかに奥行きを持ったようなイメージでしたが、三島由紀夫はそうではなくて私たち自身を外界と分かつところの皮膚にその本質やら真理やらを求めていたようです。

以下、『太陽と鉄』から引用します。面白いので読んでみて下さい。

  人間の造形的な存在を保証する皮膚の領域が、ただ感性に委ねられて放置されるままに、もっとも軽んぜられ、思考は一旦深みを目指すと不可視の深淵へはまり込もうとし、一旦高みを目ざすと、折角の肉体の形をさしおいて、同じく不可視の無限の天空の光りへ飛び去ろうとする、その運動法則が私には理解できなかった。もし思考が上方であれ下方であれ、深淵を目ざすのがその原則であるなら、われわれの個体と形態を保証し、われわれの内界と外界をわかつところの、その重要な境界である「表面」そのものに、一種の深淵を発見して、「表面それ自体の深み」に惹かれないのは、不合理きわまることに思われた。

太陽と鉄 (中公文庫)

太陽と鉄 (中公文庫)

 

fecunditatis.hatenablog.com

 今日は以上!