6/19の不安:吉濱ツトム『アスペルガーとして楽しく生きる―発達障害はよくなります!―』風雲舎
一週間お疲れ様でした。
今日も15時くらいにやることが無くなって早く帰りたいなーなんて思っていたのですが、17時くらいに仕事が舞い込んできてなんやかんやで20時まで仕事してました。
仕事任されるとメンタル弱るし、仕事の進め方わからないしでいいことないんですが、仕事なければないで、自分て入社当時とかわらんなーとなって少し落ち込みます。
仕事ってむずかしい。。。
ちなみに今やっている仕事にやりがいはないです(だから、最近やる気ない)。まあ、でも巡り巡って誰かのためになると思ってやっておきましょう。。。
さて、タイトルの本『アスペルガーとして楽しく生きる』ですが、以前から一度紹介したいと思っていました。ついに記事にする時がきました。
過去に一度だけ記事の中で引用してます。↓↓
この本は確か就活を始める少し前に手に取った気がします。それ以来ある部分だけを何度も読み返し、勇気をもらっていました。
今日はその繰り返し読んだある部分を紹介しようと思います。
ちなみに著者の方は少しスピリチュアルなことが好きなようで、そこそこスピリチュアル関連の話が多いです。ですので馴染まない方は馴染まないかもしれません。
ただ、スピリチュアルに関する記載は眉唾ものだとしても、アスペルガーに関する記述は科学的根拠に拠っていて信頼のできる本だと思います。
実際、本書にも著者の方がアスペルガーの症状を改善させるのに「精神論、観念論、スピリチュアリズムは扱わない」方針とした旨、記載されています。
本書にも書かれている通り、アスペルガーの方は「哲学や根源的思考を好」んだり、「神秘主義を好」んだりするようですので、著者の方が、根源的思考が高じてスピリチュアル関連に傾倒していったことは理解できるかと思います。
アスペルガーに関しては、「心の病気ではなく、脳の器質障害」(要は脳の機能障害)であるとして、食事療法や身体を鍛えることなど改善策が具体的に記述されています。
箇条書きすると以下の通りです。
- 生理学に基づいた健康法
- 環境を変えることで行動を変える(環境圧力)
- 行動を変えれば心も変わる(行動療法)
- ものごとを正しく受け止める(認知療法)
- 体を鍛える(肉体強化)
- 具体的に生活の中に取り入れる(習慣化)
詳細は本書を参照してください。
さて、私が気に入って何度も読み返した箇所なんですが、それはアスペルガーの長所を紹介したところです。アスペルガーの長所は以下の点が挙げられています。
- 論理構築が得意
- 社会通念に対する意識が高い
- 意志力、継続力、習慣化力が強い
- 知識欲が強い
- 使命感が強い
- 純粋、素直な人が多い
- 他者に優しく、親切である
落ち込んでいるときはここの部分を読み返し、「そうそう!自分にもいいとこある!」と自分を褒めていました。辛いときぐらい自惚れたっていいでしょう!
知識欲については以下のように書かれています。
アスペルガーは、あらゆる方面の知識を貪欲に求めます。これは、自分の人生が転落していくという恐怖感を常に抱いているからです。また、「自分は浮いている、このままでは生きていけない」という強迫観念に囚われているので、そうならないように「自分は変わらなければいけない」といつも追いつめられた状態にあります。
(中略)
アスペルガーは、知識を収集する過程で自分の抱えている問題を解決したら、その解決方法をたちまち論理的に構築します。それをマニュアル化して提供することもできるので、そこを上手に生かせば他の人の人生を豊かにしていくことができるというわけです。
自分の知識欲は純粋な知識欲であって、全てがネガティブな感情に起因しているとは思いませんが、私も知識欲は強い方だと思っているので、よくこの箇所を読んでいました。
それに、上記のように自分の知識欲を活かして人の役に立てたらどんなにいいことだろうとも思います。人に喜んでもらえたら、それだけで社会に参画していることを実感できるのではないかと思います。
やはり、この歳までになってしまったら、短所を伸ばすより、長所を伸ばすしかないですよね。自分の長所については自惚れるだけ自惚れて伸ばしていくのがいいと思います。
この長所が紹介されている第四章の最後も気に入っています。「アスペルガーよ、社会に出よう」とのことです。
なんだか背中を押してくれているようで勇気をもらえます。
しかし、時代とともに企業の在り方も変わってきました。会社に属する意味が徐々に薄れていき、個人の技量、力量が問われる社会になってきたのです。
これは、今までの社会の隅であがいていたアスペルガーにとって、大きな朗報です。
(中略)
これまでの年功序列、終身雇用制の会社のシステムは大きく崩れはじめています。これまでの状態をキープするための守りの経営では生き残れないとか、より積極的に収益を上げるための攻めの経営に切り替える必要が出てきたのです。それにともなって、企業が求める人材も、これまでのゼネラリストからスペシャリストへシフトしてきました。
これは、才能が一点に集中しているアスペルガーにとって、うってつけの事態です。
正直、会社に頼らず生きていくのは、それはそれで難しい場合もあると思いますが、より個人の力が注目される時代になってきているとのことで、アスペルガーにも活躍する場があるとのことでした。
気になった方、ぜひ読んでみて下さい。
アスペルガーに関してはこんな記事も書いています。↓↓
今日は以上!